芦屋市のユニバーサルデザインは・・・ 理解不能だ!この工事はなんのために!! |
ユニバーサルデザインって何?
ユニバーサルデザイン」とは、『すべての人のためのデザイン』という意味です。特定の人達のバリアを取り除く「バリアフリー」の考え方をさらに進め、能力や年齢、国籍、性別などの違いを超えて、すべての人が暮らしやすいように、まちづくり、ものづくり、環境づくりなどを行っていこうとする考え方です。
ユニバーサルデザインに向かって欲しい!すべての人のために
2019年令和元年、12月議会で私は「ユニバーサルデザインを芦屋市に定着するために必要なものとは何かを議論したいと考えています。国際文化住宅都市だからこそ、取り組むべきではないでしょうか。これから行う街づくりには必要不可欠ではないでしょうか?」そういう観点で一般質問を行いました。
その中で、「ユニバーサルデザイン条例までは今のところ考えていませんが、重要な視点だと理解しています。(中略)
無電柱化などはユニバーサルデザイン・バリアフリーの観点で取り組む」と方向も示されました。
朝日ケ丘町の芦屋霊園へ向かうとさくら参道は無電柱化工事中でしたが・・・ 車椅子では通行できない??あり得ないでしょう! |
工事中の朝日ケ丘町の「さくら参道」の現場へ調査に参りました。すると驚くことにこのように歩道に街燈柱が多数あり、そのうち何本かは狭くて電動車椅子が通れません。無理に通ると車椅子が破損するだけでした。この写真の電動車椅子の横幅は手動式車椅子より幅が狭いので、通常の車椅子で通過することは不可能なのは明らかなのです。
しっかりチェックしていなかった?理由にはなりません
担当者に、設計図面を
見ながらこれらの原因がなんであったのかを尋ねると、はっきりした理由が不明なのです。現場を見れば素人でも明らかですし、設計ミスでも施工ミスでもありません。初めからこのように、街燈柱が歩道中央に置かれているのです。他にも極端に狭い幅40pもない歩道など、問題は解決されないまま施工されているのには呆れました。
これまで、いくつも施工後に通過できないことがあったり、利用者目線になっていない工事はありました。市民の方からの通報などによって発覚することが殆どです。
やり直しを求めると同時に、やり直した工事費も明らかにするように求める
「やり直しとします」それは当然なのでしょうが・・再度の工事を行って市税を無駄にされては溜まりません。やり直しに必要な工事費の額とそれをどう補填するのかを明らかにするように厳しく求めました。
兵庫県護岸工事は、兵庫県ユニバーサル社会の推進条例違反?? |
階段出入り口8ケ所、階段ですので車椅子などは使用できませんし、防潮門扉4ケ所しかありません。私たちが使える出入り口が少なく、長い距離を移動しないとトイレもない。(海岸部分でも東西約2.5q) また、日陰のベンチへも階段があります。護岸工事自体は防災対策ですから大賛成ですが、この時代にスロープも作らない。バリアだらけでは、兵庫県の条例違反を兵庫県がやっていることになるのではないでしょうか?芦屋市身体障害者福祉協会から抗議文などが送付されました。市議会議員として所管課へ直接意見を申し上げました。
ユニバーサルデザイン (UD) の解説 芦屋市も明確な方針が必要です |
- ユニバーサル ⇒ 「すべての人」 「みんな」
- デザイン ⇒ 「計画」 「設計」 「考え」
ユニバーサルデザイン = 「すべての人のためのデザイン」 |
最初から多くの方に使いやすいものを作る設計手法として考えられたものがユニバーサルデザインなのです。一方、バリアフリーは障がい者・高齢者など生活弱者のための「特別扱い」の考えです。生活に障害となる物理的な障壁の削除を行うということです。 ひとつ例を挙げて考えてみましょう。建物玄関前の段差について注目します。 玄関前にある段差にスロープを付けるのはバリアフリーの考え方です。ユニバーサルデザインでは、設計時点からスロープを計画し作りあげる事となります。しかし、どうでしょう。完成した入口は全く同じ形状なのです。「多くの方に使いやすいものを作ってあげよう」というユニバーサルデザインの思想には『心のやさしさや思いやり』があります。
これからの「まちづくり」はこの視点が必要不可欠だと考えております。